□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年1月13日第36号 ■ ============================================================== 「ハサミの値札」を説いた斎藤美奈子さんと新党憲法9条構想 ============================================================== きょう1月13日の東京新聞「本音のコラム」で、斎藤美奈子さんが「ハサミの値札」という秀逸な話を書いている。 アナウンサーの不祥事や「クローズアップ現代」の国谷裕子キャスターの降板について、NHKは詳しく報じない。 NHKだけでなく、テレ朝についても、TBSについても、自社番組の「報道ステーション」や「NEAS23」のキャスターの降板について報じない。 これを称して「ハサミと値札」、つまりハサミに下がった値札はそのハサミでは切れない、べつのハサミが必要だ、というわけだ。 自分の不祥事やイザコザは、自分の手ではどうにもできないという事のたとえである。 私が注目したのは、斎藤さんがこのたとえを引用した後、今の野党のていたらく、すなわち共産党が言い出した国民連合構想の破綻や、民主党と維新の党のゴタゴタについて、次のように書いているところだ。 「(野党の混迷について)イラついている有権者は多いと思うけど、永田町の値札の糸は永田町というハサミでは切れないのだ。こんがらがった糸を切るには新しいハサミが要る。切れ味のいい新党が発足したりはしないのだろうか」と。 まさしく私が提唱している新党憲法9条構想がそれなのだ。 私の様なものがいくら言っても世の中には伝わらない。 しかし、影響力ある者が言い出せばあっという間に広がるだろう。 「既存の政党、政治家の全否定」という私の決まり言葉はあまりにもネガティブで挑発的だが、利害と保身にとらわれている今の政治家たちには与党も野党も国民の為に政治など出来るはずがない、と言えば多くの政治に無関な国民の心に響くだろう。 新党憲法9条という名前は確かに左翼的過ぎて広く国民に受け入れられないかもしれない。 私が新党憲法9条と言う名前をつけたのは、それが利害と保身の対極にある象徴的な言葉であるからだ。 しかし、私は名前にはこだわらない。 いっそのこと斎藤さんが「新党ハサミ党」を掲げて立ち上がれば一気に広がるのではないか。 そう思って私は「ハサミの値札」を読んだのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)