□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　天木直人のメールマガジン２０１５年１２月２６日第１０５２号
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　　慰安婦問題の誤報から立ち直れない朝日の社説

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　きょう１２月２６日の朝日新聞の社説を読んでつくづく思い知らされた。

　慰安婦問題に関する誤報を認めてしまった朝日新聞は、その負の遺産に今でも苦しめられているのだと。

　「日韓で歴史的な合意を」と題するその社説は、今度の外相会談で歴史的な合意を実現してもらいたい、という一点張りだ。

　そこには慰安婦問題の歴史的背景や、日本と韓国の立場の違いなどに一切言及することなく、両国首脳の責任を同等に置いて、ただひたすらに国交５０年の今年中に政治的指導力を示してもらいたい、というものである。

　安倍首相が泣いて喜ぶような社説だ。

　なぜそんなに今度の合意にこだわるのか。

　それは慰安婦問題を早く決着させたいからだ。

　決着させて報道からなくし、人々の記憶からなくしたいからだ。

　日韓間で慰安婦問題が外交懸念であり続ける限り、朝日の慰安婦問題誤報が蒸し返される。

　いつまでたっても朝日は立ち直れない。

　だから何でもいいから慰安婦問題は解決してもらいたいのだ。

　しかし、このような社説を書くようでは、まともなメディアとして朝日新聞は永久に立ち直れないだろう（了）

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編集・発行：天木直人

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