□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年12月17日第1028号 ■ ============================================================ 改善の展望が皆無のまま年を越す安倍首相の対中、対韓外交 ============================================================= 慰安婦問題の年内解決がないまま、安倍首相の対韓外交は年を越すことになった。 しかし、安倍外交にとってより深刻な事は、習近平主席の中国との関係がそれ以上に行き詰まったまま年を越すことだ。 習近平主席の中国との関係が改善されない限り、朴槿恵大統領が対日関係の改善を先行させることはあり得ない。 その中国と安倍首相の関係について、毎日新聞の中国ウオッチャーではこの人の右に出る者はいないと思われる金子秀敏客員編集委員が、きょう12月17日の毎日新聞コラム「木語」で書いている。 すなわち、王毅外相が12月12日、中国の外交シンクタンクである「中国国際問題研究所」のシンポジウムで講演し、今年の中国の外交を「大国外交の全面的推進の年」と題して、総括した、と。 注目すべきはその内容だ。 金子氏は次のように続ける。 日中関係が見つからない、と。 最初に対米外交をあげ、習近平の訪米によってオバマ大統領との間に「新型大国関係の構築というコンセンサス」が出来たと自画自賛している、と。 つぎがロシア外交で、両国の戦勝70周年記念活動を共催して中露戦略協力パートナーシップを高いレベルで運用したと礼賛している、と。 その次が対欧外交で、習主席の英国訪問で中英は黄金時代を迎え、これも大成功だった、と。 その後がアジア太平洋で、習主席のバンドン会議60周年出席が大成功、IMFの特別引き出し権(SDR)に人民元が加わり、中国経済の国際的地位が高まったとしている、と。 やっと見つけた日本との関係といえば、李克強首相の訪韓と並んで訪日したことに言及し、「3年間中断した中日韓首脳会談を再開した」と語っただけだという。 金子氏は、この論評を次の言葉で締めくくっている。 「来年の日中関係の展望はまったく見えない」と。 金子氏がこう書いているのであるから、間違いはない。 それにしても思う。 王毅外相の中国外交の回顧は、それが自画自賛であったとしても、我々がこの一年間ニュースで見て来た「事実」ばかりだ。 そこには何のウソもない。 ひるがえって安倍外交のこの一年間は何だったというのか。 ひたすら対米従属と対中牽制に明け暮れ、見るべき外交成果は皆無だ。 はたして岸田外相と外務官僚は、日本外交の一年をどう回顧するつもりだろう(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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