□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　 天木直人のメールマガジン２０１５年９月２８日第７９６号
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　　スペイン・カタルーニャ州の独立の動きを歓迎する

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　スペイン・カタルーニャ州議会選挙で分離・独立派が勝利するかどうか、このメルマガを書いている時点ではまだ不明だ。

　しかし私は分離・独立派の勝利を望む。

　それだけではない。

　分離・独立派が勝って、実際に独立の動きを見せることを期待する。

　伝えられるところでは、その場合はスペイン政府は分離・独立は憲法違反だから認められないとして反対するらしい。

　その結果、どうなるのか。

　それを私は見極めたいのだ。

　なぜか。

　その動きは、いやでも沖縄に独立の覚悟を迫ることになるからだ。

　私は安倍政権がもし本当に辺野古移設を強行するなら、沖縄は本気で独立の動きを見せるべきだと思っている。

　しかし、それは同時に沖縄の住民に大きな政治的決断を求めることでもある。

　だから、最近やたらに沖縄独立を唱える発言や、動きを見て、それがどこまで本気なのか私は知りたいのだ。

　もし、カタルーニャ州が分離・独立の動きを見せたなら、沖縄独立論は本気度を試されることになる。

　カタルーニャ州にできることがなぜ沖縄にできないのか、ということになる。

　もしカタルーニャ州が分離・独立の動きを本気で見せたにもかかわらず、憲法違反を理由にスペイン政府につぶされるならば、沖縄が独立を目指しても、日本政府につぶされ手終わるだろう。

　カタルーニャ州だってできなかった、ということになって独立の機運はしぼむだろう。

　逆に、もし、カタルーニャ州がスペイン政府の反対にもかかわらず本当に独立するようなことになったなら、いよいよ沖縄は独立論の本気度が試されることになる。

　どっちに転んでも沖縄の独立問題について決着がつくことになる。

　だから私はカタルーニャ州の独立の動きに期待するのである（了）


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編集・発行：天木直人

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