□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年6月10日第390-3号 ■ ============================================================== 集団的自衛権行使容認の本当の問題点(後編) ============================================================== 今度の集団的自衛権行使が容認されれば何が変わるのか。 もちろん憲法9条の趣旨は大きく損なわれる。 だから護憲論者たちが街頭デモや国会などで騒ぎ、メディアでも護憲派が反対論陣を張る。 それを東京新聞とか週刊金曜日らが取り上げる。 意味がないとは言わない。 しかし本質はそこにはない。 憲法9条の毀損はさらに大きく進むけれど、もともと憲法9条は殆ど毀損されていて、それを護憲派はまったく阻止できなかった。 今度もそれを繰り返しているだけだ。しかもますます無力な様を呈して。 しかし、憲法9条は今でも指一本触れさせず、厳然とある。 そして安倍などはそれを改憲できない事を認めて逃げた。 ここが重要なのだ。 憲法9条を守る本当の戦いは奴らが改憲を行ってくる時だ。 その時こそ我々は立ち上がって本気で反対しなければいけない。 しかし、その時は当分来ないだろう。 ひょっとして来ないかもしれない。 彼等にはいつまで経ってもその覚悟は出来ないし、今度の議論の中でも、出来ないと繰り返して認めた。 それでは、今度の集団的自衛権行使容認の本当の問題はなにか。 それは辺野古移設やオスプレイ、無人機導入、など、もの凄い勢いで米軍のさらなる日本基地化が進み、日本の武器輸出が公然と認められ、自衛隊が海外平和活動の拡大という名の下で公然と行われ、利権を増やすということだ。 つまり、日本を守り、平和の為に血を流す、などと言うことなどまったくなしに、ましてや、米国の戦争に巻き込まれる、などというリスクなしに、どんどんと米軍と防衛省と制服が、国民の税金をむさぼって利権をのばすということだ。 国内政治なのである。 そして、米国を喜ばすだけが外交の外務官僚たちは、そうすることによってますます米国の覚えがよくなって、そういう連中がまるで金太郎飴のような顔をして出世して、ますます対米従属にこの国を貶めていく。 集団的自衛権行使容認問題の本質は、決して護憲の問題ではない。 国民の税金を米軍基地と外務省・防衛省・自衛隊そしてこの国の軍需産業にさしだし、利権を増やすことにある。 そして、われわれ国民の気付かない形で、つまり日本は安全なままで、米国の、そして世界の戦争に関与していく事である。 これこそが憲法9条への最大の裏切りなのである。 この事を正面から指摘する言説を私は寡聞にして知らない。(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加