□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年10月30日第809号 ■ ============================================================= なぜ今「ハンナ・アーレント」がもてはやされるのだろう ============================================================= きのう10月29日の毎日新聞「火論」で玉木研二専門編集委員が絶賛していた。 東京・岩波ホールで上映初日のナチ戦犯アイヒマンを裁く劇映画「ハンナ・アーレント」が入りきれないほどの好評だと。 この記事を見て私は発売中の文芸春秋11月号で立花隆が書いていた随筆「アイヒマンは凡人だったか」を思い出した。 その随筆で立花隆は映画「ハンナ・アーレント」の試写会を見た感想を書いていた。 何故アイヒマンはあのような残酷なことが出来たのか。それは彼がハンナ・アーレントがいうところの「命令されたことをその通り実行する平凡な人」ではなく、人間の最も大切な資質である思考を捨てたモンスター的ニヒリストだったのではないかと。 玉木研二といい立花隆といい、なぜそれほどまでに映画「ハンナ・アーレント」を絶賛するのだろう。 ナチズムの悪をいまさらながら糾弾するのだろう。 ハンナ・アーレントといえばナチズムとスターリニズムを、「20世紀を支配した二つの全体主義」とひとくくりにしたシオニストだ。 シオニズムのイスラエルが、自らがもっとも糾弾した恐怖的専制支配をいまパレスチナに対して行なっている。 そんな「ハンナ・アーレント」がいまなぜ日本で上映されて好評を博するのだろうか。 いつまでもナチズムの批判を繰り返している時ではない。 今の国際政治では多くのナチズムが形を変え、巧妙な形で至るところで横行している。 それを防ぐにはアイヒマン裁判がすべてではない。 マンデラの和解こそが今の国際政治に求められるものである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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