□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年6月18日第445号 ■ ============================================================= 加藤コミッショナーについて週刊文春の取材を受ける ============================================================== 週刊文春の記者から取材訪問を受け、きのう17日に1時間ほど応対した。 私がそこで話した内容は要旨以下の通りだ。 今度の事件を最近あいつぐスポーツ界の指導者のスキャンダルと同じようにとらえ、加藤コミッショナーの辞任を求めるだけで終らせては片手落ちだ。 今度の事件であぶりだされてくる問題は、単にプロ野球の統一球の隠蔽問題という矮小な問題にとどまらず、国民(この場合は野球選手と野球ファン)の声を無視してこの国を動かしている官僚支配と、その官僚支配に加担する大手メディアの癒着関係の問題がある。 国民よりも米国の利益を優先する対米従属の外務官僚と大手メディアの問題が指摘される。 そもそも加藤コミッショナーの責任問題は、今回の統一球変更隠蔽事件以前に、ワールドベースボールクラシック(WBC)の収益配分に対する対米従属事件があった。 すなわち日本で行なわれる試合の収益を米国のプロ野球機構と米国選手会が不平等に独り占めしている事に日本のプロ野球選手会が異議を申し立て、立ち上がった時、それを押さえ込んだ加藤コミッショナーの対米従属ぶりである。 それに対するプロ野球選手たちの反発が今度の事件の告発につながったと見るべきだ。 そして今度もまた加藤コミッショナーの引責辞任はなく、小手先の善後策で終ってしまうだろう。 加藤コミッショナーが辞任すれば、プロ野球コミッショナーというポストに官僚が天下るという予定調和が乱れる。 特に外務省にとっては下田駐米大使が天下って以来のポスト奪還だから、それを失う事に外務省は必死で抵抗するだろう。 これは加藤コミッショナー一人の問題ではなく、日本の支配構造の問題なのだ。 隠蔽といえば加藤コミッショナーは対日米同盟の象徴のような人物だ。戦後の日米関係は対米従属の密約の連続であり、それを隠蔽し、国民にうそをつき続けることで国益を守ってきた。隠蔽の追及を乗り切るのは朝飯前だ。 まだある。プロ野球は日米友好関係のシンボルとして導入された。そのプロ野球を率いてきたのが読売グループであり、その読売グループを利する形で長島・松井両名に国民栄誉賞を与え、それを利用して自らのパフォーマンスに走った安倍首相にも衝撃を与えることになる。 結局この国の支配者たちが結束して加藤大使を守り、国民(プロ野球選手やファン)は、口先だけの反省や小手先の改革によって誤魔化されて終るだろう。 それはあたかも米軍基地の犠牲にされ続けてきた沖縄の声が何時までたっても日本政府に聞き入れられずに押さえ込まれて終る図式と同じである。 この事件で騒ぐのは、大衆の声を代弁するスポーツ紙や雑誌にとどまり、大手紙は決して大きくとりあげようとしない。 あのワールドベースクラシックの加藤コミッショナーの対応の時もそうだった。 この国の大手メディもまた権力側に立ち、決して米国との関係を悪化させることを望まない。 週刊文春という大衆週刊紙が、この問題を正しく取り上げることはいいことだ。 私の話を参考にして週刊文春には大手新聞が書けないような特集記事を書いて貰いたい。 最後にお願いしたいのは、次のテーマはサミット時に行なわれなかったオバマ大統領と安倍首相の首脳会談の舞台裏について検証してもらいたい。週刊文春が売れること間違い無しだ、と付加えた。 週刊文春の若い記者は優秀だった。私の発言に感度よく反応していた。 大手メディア書かない事も知っていた。 だからわれわれが書くのだと言っていた。 首脳会談の検証も次回の編集会議で了承を取り付けて書きたいと言って取材は終った。 果たして週刊文春はどのような特集記事を掲載することになるのだろうか。今週木曜日(6月20日)の発売が待たれる(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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