□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年6月2日第406号 ■ ============================================================= 祖父岸信介首相と安倍首相の唱える「日米双務性」は正反対である ============================================================== 安倍首相は祖父である岸信介首相が目指した対米自立をまるで理解していない。 こう私はかねてから繰り返し強調してきた。 その事を見事に書いた記事をきょう6月2日の朝日新聞に見つけた。 佐藤武嗣政治部次長の書いた「2人の首相が語る日米の『双務性』」というコラムがそれだ。 つまり岸首相は米軍を一方的に受け入れさせられた旧日米安保条約は「不平等」だとして、米軍による日本防衛義務を明記させようとした。 それが岸首相の言う「片務性」から「双務性」への狙いであり、自らの退陣と引き換えに果たした1960年の安保改定では、6条で米軍の日本駐留を認めつつ、5条で米国による日本防衛義務を明記させ、「我々が不満としておった片務性を双務性にした」と胸を張った。 憲法改正をして国軍を保有しようとしたのも、最後は在日米軍を日本から撤退させて自主防衛を図るという日米対等を目指したからだ。 ところが安倍首相の言う双務性はまるで違う。 安倍首相が憲法改正を訴え、集団的自衛権行使の解釈を変えようとするのは、日本は憲法の制約があるから米国を守れない、こうした「片務性」を改め、少しでも米国に借りを返して、米国と対等な関係を築きたいという意味での「双務性」の実現なのである。 安倍首相はこのままいけばどんどんと米国に貸しを与える一方で何も見返りを得ないままになる。 これは祖父の岸首相が目指した日米の将来像とはまったく異なる。 こう佐藤政治部次長は嘆いているのである。 私がかねてから言ってきたことを、ついに朝日の記者が書くようになった。 安倍首相のやろうとしていることを草葉の陰から眺めながら、さぞかし祖父は嘆いているに違いない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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