□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年6月2日第403号 ■ ============================================================= 米国は中国と戦争する気はないという証拠 ============================================================== サイバー攻撃をめぐって激しい米中間の攻防がくりひろげられている事は周知の事実だ。 きょう6月2日の日経新聞も「海外メディア」というコラムの中で、最近の米紙ワシントンポストやニューヨークタイムズの記事を引用し、この問題が6月初めの米中首脳会談の重要テーマになるだろうと書いている。 そんな中で飛び出したヘーゲル米国防長官の発言だ。 すなわちヘーゲル米国防長官は6月1日、シンガポールで開催されたアジア安全保障会議の講演の場で、次のように述べたという(6月2日毎日) 米国の政府・企業を標的にしたサイバー攻撃については、「中国政府・軍が関与しているとみられるものがある」と。 米国の閣僚がここまで明確に中国を非難したことはなかったのではないか。 しかも中国政府と中国軍が米国政府・企業を標的にして攻撃したと断言したのだ。 それを国際会議の場で世界に向けて発言したのだ。 いうまでもなく米国はサイバー攻撃をこれからの米国の安全保障にとっての最大の脅威であると公言してきた。 そして米国政府と国民に対するサイバー攻撃は、通常の戦争攻撃と同様に、宣戦布告と見なし直ちに反撃するとも公言してきた。 だからこのヘーゲル米国防長官の発言は中国に対する宣戦布告に等しい驚愕の発言なのだ。 ところがその一方でヘーゲル米国防長官はその演説の中でこうも言っている。 すなわちサイバー攻撃防止のためのルールづくりに向けて中国の協力を求めたい、と。 これを要するに、「中国は敵である。しかしその敵からの攻撃に、戦争で応じるのではなく、戦争回避のための方策を話し合うことで対応する」と言っているのだ。 すなわち米国は中国を脅威と認めつつも、戦争はしない、出来ない、と言っているのである。 もはや米国の唯一、最大の敵は「テロとの戦い」だけだということである。 シリアとイラン情勢から目が離せないということだ(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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