□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年4月24日第294号 ■ ============================================================== 日本政府と国民に対する沖縄の叫びを代弁した「沖縄の怒り」 ============================================================== 私が紹介したい三冊目の本は「沖縄の怒り 日米への抵抗」(ガバン・マコーマック、 乗松聡子共著 法律文化社」という本である。 実は著者の一人である乗松聡子氏は私のメルマガの愛読者の一人である。 一度もあった事のない人だが常日頃から私の外交姿勢に共鳴し、様々な情報をメール上でやり取りしてきた人だ。 その乗松氏こそ私と大田沖縄元県知事の4月15日の面会を可能にしてくれた人だ。 彼女がこの本を書くために大田元知事を沖縄の沖縄国際平和研究所を訪れたとき、私の著書「さらば日米同盟」(講談社)が本棚に置いてあった。一度是非会いに行ったらどうかとすすめてくれ、その仲介をとってくれたのだ。 その乗松氏が本を出したので読んでもらいたいと送ってきた本がこの本である。 私は見知らぬ人から献本を受けることがたまにある。 それらのすべてに目を通し書評を書いてその礼に報いたいのはたまやまだが、すべてに目を通す精勤さは私にはない。 読んだ本のすべてを推奨する不誠実さはない。 だから私がメルマガなどで読者に紹介するのは、私がそれを熟読して心から共鳴するものに限られている。 この本もその一つだ。 私は琉球新報から頼まれてこの書評を今書いているから詳しくはその書評が5月に入って琉球新報に掲載されてから読んでいただきたいのだが、一言でいえば、少しでも沖縄の現状に関心のある本土の国民であれば、いまこそこの本を読んでもらいたい、と思わせる本である。 そこに書かれていることは、沖縄問題とその背後にある日米同盟を最大の関心事としてフォローしてきた私にとっては目新しいものはほとんどない。 しかし、公開情報を丹念に集め、それに基づいて沖縄が日米両政府に差別され、苦しめられてきたかをこれほどまでに見事に纏め上げた本を私は知らない。 この本は、4月22日に東京で開かれた「オール沖縄に連帯して主権を取り戻す集会」のゲストスピーカーの一人であった武者小路公秀元国連大学副学長の言葉を思い出させる。 すなわち武者小路公秀氏は最後に登壇し、皆のスピーチの後に何も付け足すことはない、私が言いたいのは一言だけだ、といって、「4月28日の主権回復の日は、米国の沖縄に対する植民地主義を認めた日本の植民地主義復活の日」であるという事を何度も何度も繰り返した。 「沖縄の怒り」はこの武者小路公秀氏の言葉を見事に代弁する本である。 米国の植民地主義はもちろん許せない。 しかしその米国の植民地主義を許し、ともに沖縄の植民地化に目を瞑ってきた日本政府とそれをやりすごした日本国民に対する無言の悲しみと怒りを沖縄の住民に代わって訴えた本である。 オスプレイ飛行を容認し、普天間基地の辺野古移転を強行し、主権回復の日式典を祝う安倍首相を前にして、沖縄の悲しみと怒りに寄りそおうとしない日本国民は許せないという本である。 その思いはそのまま私の思いである(了)。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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