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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

原子力規制委員会の人事案は正しいのか
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年7月20日第551号 ■   ==============================================================      野田政権下で行なわれた原子力規制委員会人選の不幸    ==============================================================  野田民主党政府は7月19日、9月に発足する原子力規制委員会の 人事案を固めたという。  周知のとおりこの原子力規制委員会というあらたな組織は、これまで の原子力安全・保安院では原子力行政の監視が適切に行なわれないとい う反省に立って鳴り物入りで出来たものである。  だからその人選には、政府からの独立性と原発問題についての専門的 見識が求められる極めて重要な人事であるはずだ。  果たしてその人選は妥当なのか。  それは、私をふくめて一般国民には新聞を読むだけでは判断出来ない に違いない。  しかし少なくともその委員の一人に大島賢三・元国連大使が含まれて いる事を知って、私はこの人選に、何も変わりばえのしない「またきた 道」の感を抱かざるを得ない。  おそらく委員長ほかの人選についてもその人物と選ばれた背景をよく 知る人たちにとっては同じ思いであろう。  野田民主党政権もまた自民党政権と同じように、いや自民党政権よりも もっと強く、権力者達による人事のたらいまわしを繰り返しているという ことだ。  私が大島賢三という個人に批判的であるというわけではない。  大島氏は私の2年先輩でともに仕事をした旧知の間柄だ。  まともな官僚だ。  しかしこれは天下り人事の典型だ。  彼は国連大使をへて外務省の最大の天下り機関である国際協力機構 (JICA)に副理事長として天下った。  本来ならば緒方貞子理事長の後に理事長となるところを天下り批判の 中で理事長のポストを東大教授の田中明彦氏に譲ることとなった。  その代わりというわけかどうか知らないが、あの福島原発事故に関する 国会事故調査委員会の委員の一人に選ばれ、その経歴を手土産にして今回 の原子力規制委員会の5人の委員の一人となったわけだ。すべては筋書き どおりではないか。  大島氏に原子力や原発に関する特別の知見があるわけではない。  この委員の待遇は、おそらく人事院や会計検査院などの独立性の高い 委員会の委員とならぶ高い待遇であるに違いない。  恵まれた天下りポストなのだ。  原子力行政を正しく監視するという観点からは、在野の原発専門家の 中によりふさわしい見識を持った人物が多数存在する事を我々は今度の 原発事故を通じて知った。  しかし彼等は決してこのような規制委員会の委員に選ばれることはない。  結局は政府側の中にいる人物たちのポストのたらいまわしなのだ。  これでは何も変わらない。  この国の権力構造は微動だにしないということだ。  原発事故が起きたことはこの国の不幸だ。  しかし原発事故の後始末をすべき政権が官僚の言いなりに成り果てた 野田政権であるところにこの国のさらなる不幸がある。絶望がある。                              了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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