□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年12月15日第891号 ■ =========================================================== いまさら野田首相の年内訪中に意味があるのか ========================================================== 延期された野田首相の訪中が12月25日、26日に行われる事に なったという。 政府筋がそう語ったと12月15日の各紙が報じている。 しかし、いまさら年内の訪中に意味はあるのか。 12月25日は日曜日である。中国側は通常、日曜日には外交日程を 入れないが、この日程を了承したという(12月15日日経)。 当然だ。 中国だけでなく、どの国も喜んで日曜日に首脳外交を行おうと する国はない。 私も在外公館にいたときは、このような日本側の身勝手な要求を取り 次いで相手国政府に嫌な顔をされたことが何度もあった。 これを要するに、急きょ延期された訪中をどうしても年内に実現した いという外務省、野田首相のメンツの為の訪中なのである。 しかし、それほどまでして年内訪中する意味はあるというのか。 11月の東アジア首脳会議で日本は米国と一緒になって中国の海洋 進出に圧力をかけ、中国と対立的になったので、それを日中対話に戻す 為だという。 それなら最初から対立的な事をしなければよかったのだ。 年内訪中にこだわったところで、対米従属を続けている限り、中国と の真の関係改善はあり得ない。 しかも中国は今韓国との間で深刻な外交問題の矢面に立たされている。 そんな時に訪中してどうする。 そんな暇があったら、税と社会保障の一体改革や普天間問題の解決、 そして何よりも来年度の予算編成作業に、野田首相はいまこそ「死に ものぐるい」で政治指導力を発揮すべきだ。 野田首相が年内訪中にこだわる理由はどこにもない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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