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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「天木直人メルマガ」第360号 岡田外相に対する期待と不安
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■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■   天木直人のメールマガジン 2009年9月19日発行 第360号 □■    ──────────────────────────────── ■      岡田外相に対する期待と不安     ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    私は新閣僚の顔ぶれが発表されたとき、即座に岡田外相と北澤防衛相のコンビに対する不満と不安を書いた。  案の定、はやくも北澤防衛相は普天間基地の県外、国外移転は厳しいと発言した。米軍再編計画の凍結に 否定的な発言をした(17日朝日)。歩留まりを見越した発言である。  そこには、在日米軍基地問題という日米関係の最大問題について、本格的に取り組むという基本哲学が 感じられない。これでは防衛官僚に懐柔されてしまうのが目に見えている。  せめて岡田外相には正しい対米外交を行ってもらいたい。外務官僚を正しく導いてもらいたい。  いうまでもなく岡田外相の対米外交は、対応を誤れば鳩山新政権の命運を脅かすほどの重要性を持っている。  しかし、同時に岡田外相の対米外交は、対応を誤れば日本の対米従属が末永く固定化していくという意味で、 日本国民全体の命運を左右する、もっと重要な意味を持っている。  密約追及を決断した岡田外相の基本姿勢は、国民の理解と支持のない外交は行き詰まる、というものである。  その基本姿勢を私は高く評価する。それこそが、私が常に声高に訴えてきたことだ。これまでの自民党政権と 外務官僚が出来なかった、してこなかった外交である。  そして、この「国民とともに外交を進めていく」という外交こそ、対米外交で最も必要な外交である。  自民党政権であれ、民主党政権であれ、日米交渉が政府・官僚の間にとどまって行われる限り、米国は決して 日本に譲歩することはない。  最後は日本が譲歩する事を知っているからだ。譲歩しなければ恫喝すればいい。恫喝されれば政府・官僚は 震え上がって譲歩する。この繰り返しであった。  ところが米国は日本国民が反対し、反米的になることを極端に恐れる。米国は日本国民の前で無理難題を押しつける ことは出来ないし、敢えてそれをしない。  その意味で、岡田外相がキャンベル国務次官補に言ったとされる言葉、すなわち沖縄が選んだ国会議員はすべて 普天間基地県内移設に反対している、という言葉は、キャンベル氏にとって衝撃的だったに違いない。自民党政治家 や官僚からは決して発せられなかった言葉である。  さて、ここからが今日のメルマガの本題である。  きょう9月19日の読売新聞は一面にこういう記事を掲げていた。  インド洋給油撤退が日本の意向なら米国側もそれを尊重する。しかし日本はそれにかわる新たなアフガニスタン 支援策を提示しなければならない。鳩山首相は11月中旬に訪日するオバマ大統領との会談でそれを言わなければ ならない。これが日米関係筋が明らかにした米側の要請であるという。  この読売新聞の記事は有害な記事である。国際貢献と言う言葉に弱い日本を見透かして、「何もしないで国際責任が 果たせるか」と日本に迫る、そしてインド洋給油よりも多大な財政負担を日本から取り付ける、そんな米国の巧妙な 戦略に加担して、日本国民をその気にさせる役割を果たしている。  これに対する岡田外相の対応を私は懸念する。  何事もまじめな岡田外相である。国際貢献はしなければならないと決めてかかっている。彼の頭にすでに凝り固まって いるのは、当然のこととしてのアフガン復興支援であり、「日本らしい」人道支援である。  自衛隊を出すことには慎重であり、文民を出すことさえも危険があるので躊躇うが、「民生支援は絶対必要」 なのである。すでにこの事を18日夜のテレビ出演で述べている。  日米関係の勝負はついている。これから11月の鳩山・オバマ会談に向かって岡田外相とそれに率いられた外務省は、 省を挙げてアフガン支援策作りに奔走するであろう。  私が間違いだというのはまさにここにある。  鳩山首相は9月の国連訪問の際はっきりとオバマ大統領に、次のように問いただすべきだ。そしてその答えを 国民の前に明らかにすべきだ。  「一日も早いアフガンの平和と安定の実現のために、一体米国は何をすればいいとお考えか」。「それに賛同 できれば、もちろん日本は喜んで何でも協力する」と。  オバマ大統領は答えられないに違いない。  何しろ米国自身が何をしていいのか分からないのだ。NATOの中で意見が割れつつあるのだ。それほどまでにアフガン 情勢は混迷しているのだ。  米国が分からないようなアフガン支援策にどうして日本が協力できるのか。すべきなのか。  アフガン復興支援が先にあるのではない。アフガンの平和が先なのだ。  アフガンの平和と安定のための方策について、米国の唯一の答えはテロとの戦いに勝つための軍の投入であった。  しかしそれさえも疑問視されるようになってきているのだ。米国内で意見が分かれ、NATO内部で分裂が拡大しつつ あるのが現状だ。  鳩山首相はオバマ大統領にはっきりとこういうべきだ。  「アフガンの平和と安定のためにはまず外国軍隊を引き上げるべきだ。アフガンの民生支援を行うのはその後だ。 その時日本は最大の支援を行う用意がある」、と。  この言葉を世界に向けて発信するのだ。  鳩山首相は世界中から喝采されるだろう。  オバマ大統領は語る言葉を失うであろう。            ────      天木直人のメールマガジン 2009年9月19日発行 360号   天木直人メルマガ懇親会の今後の予定は以下のとおりです。一般参加も歓迎します。                 記 9月20日(日)   名古屋(愛知県)懇親会             場所 愛知県勤労会館鶴舞プラザ             名古屋市鶴舞(JR中央線、地下鉄鶴舞線鶴舞駅            下車徒歩7分)鶴舞駅下車徒歩6-7分)             時間 13:00-17:00 10月03日(土)  豊橋(愛知県)懇親会             場所 豊橋市民文化会館 第三会議室             〒440-0862豊橋市向山大池20-1              TEL:0532(61)5111              FAX:0532(64)1356             豊鉄バス(豊橋駅前4番乗り場)             岩田団地線・西口線・飯村岩崎線・金田住宅線台町             バス停下車徒歩3分             駐車場158台             時間 13:30-16:00 10月10日(土)  静岡(静岡県)懇親会             場所 静岡市民文化会館(第一会議室)                「静岡市民文化会館」               駐車場あり 約260台収容               住所:静岡市葵区駿府町2-90               電話:054(251)3751             静岡駅北口 20番バス停留所から             すべて静岡市民文化会館へ行きます             時間 13:00-16:30

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