■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年6月3日発行 第208号 □■ ──────────────────────────────── ■ 小野晋也という政治家の言葉 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発売中の週刊朝日6月12日号に「世襲亡国論」という特集記事がある。 その記事を読むと、この国の政治家のいかに多くの者が「政治家を家業」と しているかをあらためて教えられる。 しかし、このメールマガジンで書く事はその事ではない。その記事の中で、 小野晋也(54)という衆議院議員が述べていた次の言葉について、思い 浮かんだ事を書いてみたい。 ・・・国会議員の秘書給与は、公設秘書二人、政策秘書一人まで公費で まかなわれますが、私の事務所は長らく公設第一秘書一人のときもありました。 国の財政が厳しい時に、国会議員が率先して国の無駄遣いをなくすべきだと 考えるからです。人手が足りない分は自分が働けばいいことで、必要ないなら お金は国に返すべきです。 これまで県議から国会議員として活動した26年間、毎朝7時に起き、午後 10時に帰宅し、日曜祝日もなく、年間5千時間を超える仕事をしてきました。 しかし永田町の住人たちは役人根性で、手助けをするどころか、足を引っ張って ばかりでした。 「あなたの言っていることはもっともだ。でも現実は違う」 こんな言葉を、どれだけ聞かされてきたか。 永田町は、与野党を問わず、自分の選挙や政治資金のことばかりを考え、 国家観のない人間が多い。このままとどまっていても時間の無駄です。だから 私は在野で行動するのです・・・ 小野晋也という国会議員は愛媛三区で当選5回の自民党町村派の国会議員で あると言う。小泉元首相が引退表明した昨年9月に、同じく引退表明していた 議員である。 もっともその理由は息子に世襲するからではなく、「国民の政治不信を解消 するには地元にもどり、在野の政治家として活動するほうが自分に合っている」 ということらしい。 小野晋也という政治家の政治姿勢や活動実績について私は知らない。安岡正篤 を師事し、武士道を尊ぶ、というのだから、私とは考え方が違う。 しかし、少なくともこの小野晋也氏の言葉を額面どおりに受けとめるならば、 私はこのような言葉を口にできる政治家にこよなき好感を持つ。 480人もいる政治家で、我々の眼にさらされるのは、テレビに出ている同じ顔 ぶれのごく一部の政治家だけだ。政局のたびにテレビで映し出される国会対策 関係の政治家たちだけだ。 これらの政治家がまともな政治活動を行っているというのか。ましてやその存在 がまったく見えない480人の政治家たちの、果たして何人が国民の為に正しい 政治活動をしていると言えるのか。 まともな議員だからこそ、「さらば永田町!」となるような政治ではおかしい。 一日も長く永田町にしがみついていたいと思う議員や、世襲を当然のように考 える議員ばかりが行う政治では世の中は良くならない。 少なくとも、解散・総選挙はいつか、ばかりに明け暮れてきたこの一年の 日本の政治を見ていると、小野晋也議員は立派だと思う。 ──────────────────────────────────── 天木直人のメールマガジン 2009年6月3日発行 第208号 発行者:天木直人 著者ブログ: http://www.amakiblog.com/ 読者の皆様からのメールをお待ちしております。

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