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Introduction:政党の看板はすげ替えられても、政党の仕組みや慣習まで一挙に取り替えられるわけではない。
2026年9月30日、茨城県阿見町議会議員、海野隆氏の「いのちの党」からの離党が公表された。
筆者が作成している2026年の離党者一覧では、今回の海野氏で掲載者は22人となった。そのうち18人が離党時点の現職地方議員であることは、党の今後を考えるうえで見過ごすことはできない厳しい現実だ。この離党を「また一人辞めた」と数えるだけでは、その意味を取り逃がすからだ。
海野氏は、旧れいわ新選組の運営に不信感を抱きながらも、山本ジョージ新代表の改革を支持し、その行方を見届けようと党に残った人物である。周囲に対しても新代表のもと、団結する必要性を訴えていた。その人が、9月の定期総会を経た後に「この党は再建不可能だと、私は判断しました」と言ったのである。
筆者は、海野氏による三本のブログ記事を読み、拙著『さらば!れいわ新選組──山本太郎を卒業せよ!新党への五つの提言』で取り上げた問題との重なりを強く感じた。それは、筆者の見立てが当たったという喜びではない。再出発のために変えるべきだと考えたことが、今も人を失う理由として語られていることへの、やり切れなさである。
本書で筆者が考えたのは、山本太郎という一人の政治家を批判して話を終えることではなかった。彼が果たした役割を認め、その成功を検証したうえで、なぜ組織は行き詰まったのか、どうすれば山本太郎がいなくても成り立つ政党をつくれるのかを問うた。だからこそ、海野氏の離党は、旧体制の総括に加え、新体制が何を引き継ぎ、何を変えられないでいるのかを考える出来事なのである。
【海野隆氏のブログ】阿見町議会議員・海野隆──ひと・まち・くらし・しぜん通信
さらば!「れいわ新選組」、さらば!「いのちの党」その1
https://ameblo.jp/sougousenryaku/entry-12980221184.html
さらば!「れいわ新選組」、さらば!「いのちの党」その2
https://ameblo.jp/sougousenryaku/entry-12980221550.html
さらば!「れいわ新選組」、さらば!「いのちの党」その3

