… … …(記事全文4,260文字)
Introduction:正直に言う。このニュースを読んだとき、しばらく画面から目を離せなかった。
7月8日、トルコ・アンカラ。NATO首脳会議の最終日である。トランプは記者団の前で、旧型のエアフォースワンにタラップを上がっていった。「old time's sake(懐かしいから)」でこの機体に乗る、と本人が言っていた。カメラは、その姿をしっかり収めている。
しかし──その数分後、大統領はこの飛行機にいなかった。
ケータリング用のトラックに身を隠し、空港の反対側へ運ばれ、小型の軍用機C-32Aに乗り換えていたのである。彼を乗せているはずのエアフォースワンは、記者団と複数の政府高官を乗せたまま、何も知らされずに離陸した。
ワシントン・ポストが暴き、NYT(ニューヨークタイムズ)、ロイター、CNN、AP、そしてイスラエルのメディアまでもが後追いした、今週最大級のスクープである。今日はこの一件を軸に、トランプ政権がここ数年繰り返してきた「人間の扱い方」について書く。
先に言っておくが、これは人物への感情的な悪口ではない。・・・いや、正直に書き直そう。感情的な悪口も、多少は入る。それでも、読み終える頃には、この男がどういう人間なのか、あなた自身の中に一つの答えができているはずだ。

