… … …(記事全文2,690文字)
Introduction:知人のエマニュエル・パストリッチ氏は、日本在住のアメリカ人である。
彼は日本語はもちろん、中国語、韓国語にも堪能で、聞くところによればフランス語やドイツ語も操るという。イェール大学では中国文学を専攻し、在学中には国立台湾大学に1年間交換留学した。その後、東京大学大学院総合文化研究科の比較文学比較文化専攻修士課程を修了。さらにハーバード大学東アジア言語文明学科に進み、日中韓の小説研究に関する博士論文を執筆した。
1998年からは、アメリカのイリノイ大学で日本文学専攻の助教授を務め、近世の読本、漢詩、漢文小説、儒教と国学の思想研究に取り組んだ。
これほど輝かしい経歴を持ち、まさにエリートコースを歩んできたアメリカ人であれば、得てして声が大きく、押しの強い「意識高い系」の人物を想像してしまう。しかし、パストリッチ氏はまったくそうではない。
彼の立ち居振る舞いはとても繊細で抑制的であり、むしろ極めて日本人的であるとさえ感じられる。その意味で、彼は私にとって、尊敬すべき良識ある知識人として映っている。
そんなパストリッチ氏は、2020年のアメリカ大統領選に立候補する意向を表明し、アメリカ緑の党からの出馬を模索した。しかし、その挑戦は思うようには進まなかった。
それでも彼は、大統領選への挑戦を諦めていない。2028年のアメリカ大統領選に向けて、パストリッチ氏は再び出馬を表明したのである。

