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Introduction:実に気持ちの悪い、悪趣味な法案が政府与党内で議論されている。それが「国旗損壊罪」だ。
文字通り、壊したり汚したりといった日本国旗の損壊を禁ずる法律だが、この法案については5月15日、自民党が元官房長官の松野博一を座長とするプロジェクトチームの会合を党本部で開いている。
そこで明るみに出たのが、法に抵触した場合のペナルティが検討されたことだ。具体的には、国旗を損壊した場合に加え、損壊する模様を撮影した画像や動画をSNS等に公開した場合、2年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金を科すというのだ。
座長の松野氏は「思想・良心の自由、表現の自由に細心の配慮をした──」というが、これの一体どこが“細心の配慮”なのだろうか?──“開いた口が塞がらない”とはこのことだ。
極めて横暴な法案だが、幸いなことに出席者から慎重論が相次ぎ、了承は見送られている。
本稿では、国旗損壊罪が浮上してきた背景を探ってゆく。

