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高市早苗という政治家を見ていると、時折、何とも形容し難い奇妙な感覚に捉われる。
高市ほど「実態」と「支持率」が乖離している政治家も珍しいからだ。
もちろん、高市支持者からすれば不快極まりない話だろう。しかし、それでも言わねばならない。高市総理は、本当にそこまで圧倒的に有能な政治家なのか──と。
外交を見れば分かりやすい。
中国に対して強硬な姿勢を打ち出し、その度に保守層から「ようやく日本も言うべきことが言える政治家が出てきた」「中国に媚びない本物の保守だ」といった賞賛の声が上がる。
しかし、外交とは本来、威勢のいい言葉を並べれば済むような単純な話ではない。相手国との経済依存、軍事バランスや距離感、サプライチェーン、国内産業への影響など、複雑極まりない条件を同時に処理しながら最終的に国益を最大化する、極めて泥臭い調整作業のせめぎ合いこそが「外交」なのである。
ところが高市政治を見ていると、その “地味だが最も重要な部分” が驚くほど見えてこないのである。

