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Introduction:2025年1月27日。フジテレビは「2回目」の記者会見を開催した。
1月17日には放送記者会(広義の記者クラブ)のみに絞り、参加19社・33人といった実にクローズドな会見を行ったことで社会から猛烈な非難を浴び、今回の記者会見に至った経緯がある。
故に今回は「完全なオープンな形での実施」を旗印に、文字通り"開かれた"記者会見を行ったのである。
そのため記者会見は長時間に及んだ。
夕方4時から始まった会見は深夜に及び、日を跨ぎ、終了したのは翌日深夜の2時22分──ギネス級とも言える10時間22分に及んだ会見は、出席した筆者にとっても疲弊極まる体験となった。それは登壇した高齢者でもあるフジの役員らも同様だろう。
では、記者会見が成功裏に終わったかと言えば、実に心許ない面があるのは否めない。
賛否両論、様々な見方がある中で、最終的にはフジテレビの記者会見は「閉じて失敗」「開いても失敗」だったと言う他ない。
それでも、中居正広氏による性加害、それに加担したと言われるフジテレビ編成局部長のA氏、フジテレビの事件に対する姿勢については輪郭がかなり明確になってきたとも言える。