… … …(記事全文4,794文字)
※当メールマガジンは画像が掲載されておりますのでウェブで読んでいただくよう、お願いします。過去記事も同様です(閲覧に際しては〔ウェブで読む〕ボタンをクリックしてください)
ブルシット・ジョブが日本を蝕む
──新年早々、暗い話をする。
"ブルシット・ジョブ(bullshit job)" という言葉をご存じだろうか?
直訳すれば "牛の糞のような仕事" だが、ビジネスの現場では「クソどうでもいい仕事」として認識されている。
これは人類学者のデヴィッド・グレーバーが提唱した概念で、具体的には管理者のための「管理アシスタント」や「ドアアテンダント」
雑なプログラム・コードを修正するプログラマー、社内報のみを扱うジャーナリスト等が挙げられ、グレーバーは実際に『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論』といった本まで出版している。
日本でよく見られる "無駄な会議" などもブルシット・ジョブだし、兵庫県の斎藤元彦知事のために「エレベーターのドアを開けておく仕事」など、まさに "クソどうでもいい仕事" なのである。
さて、筆者のようなジャーナリストでもブルシット・ジョブは存在する。