… … …(記事全文2,346文字)新年になって知ったことだが、昨年あたりからアメリカではtrad sonなるライフ・スタイルが話題になっているという。
元になっている言葉はtrad wifeであり、traditional wife、つまり専業主婦のことである。
そもそものきっかけは、2025年 5月、アメリカの人気クイズ番組、「ジェパディ!」で3日間連続優勝し、6万ドルもの賞金を獲得した、カナダ・ブリティッシュコロンビア大卒、政治学の修士号を持つ、ブレンダン・リャウ(28歳)の発言にある。
アジア系で、どこから見てもインテリそのものの彼はこう言った。
「自分はプロの『ステイ・アット・ホーム・サン』です」
実家暮らしの息子という意味だ。
以来、20~ 30代の男性で実家暮らし、料理、洗濯、掃除、買い物、家の修理などを一手に引き受け、親の金で暮らす。
その様子をSNSで記録する独身男性をtrad sonと呼ぶようになったらしい。
リャウは、マザコンと言われることを恐れていない、この状態に完全に身を任せているわけではない、失業するよりはマシと考えていることなどを語っている。
ちなみに彼はのちに母校であるブリティッシュコロンビア大学の法科大学院に入学した。
二大trad sonの1人とされる、ラスベガス在住のルーク・パークハースト(33歳)の場合はこんな具合だ。
元々訪問販売の仕事で高収入を得ていた彼だが、仕事のプレッシャーから母の元に戻り、母はキャビン・アテンダントとして職場復帰した。
この件について母は反対せず、「泣かずに強くあれと教えられてきた」男性のメンタルヘルスを心配している。
本人もtrad sonは「子どものころからの夢の仕事」だとしている。
このようにtrad sonは、部屋や家からほとんど出ず、何もしようとしない引きこもりとは違うし、教育も仕事も職業訓練も受けていないニートとも違う。

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