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8月 20日、神戸市中央区のマンションで、このマンションに住む若い女性(24)が刺殺された。
22日に東京都奥多摩町で殺人容疑で逮捕された谷本将志(まさし)容疑者(35)は、被害者(Aさんとする)が勤務先から帰宅するまでの50分間にわたり後をつけており、Aさんがオートロック付きマンションに入るタイミングを利用して自身も入った(これを共連れと言う)。
そして密室となったエレベーター内でAさんをナイフで刺し、逃走していたのだ。
谷口容疑者とAさんはまったく面識がない。
実は谷本容疑者は過去に2回、まったく同様の手口でストーカー事件を起こし、逮捕されている。
2020(令和2)、神戸市において、ターゲットとした面識のない若い女性につきまとい、共連れにより、オートロック式マンションに侵入し、うろついた。
これにより「ストーカー規制法違反容疑」などで逮捕されているが、罰金の略式命令だけで済んでいる。
2022年(令和 4)には神戸市で、路上で一方的に好意を抱いた面識のない若い女性に1月からつきまとい、5月に彼女のオートロック式マンションに住民の出入りに乗じた共連れで侵入。
部屋にも入り、首を絞め、全治3週間のケガを負わせた。
このときには「ストーカー規制法違反容疑」と「殺人未遂」で逮捕されている。
しかし神戸地裁は執行猶予つきの有罪判決を下した。
今回の事件はその期間中に起きたというわけである。
神戸地裁は「思考のゆがみは顕著である」「再犯が強く危惧される」と指摘する一方で執行猶予をつけるという理解しがたい判決を出しているのだ。
ストーカー事件は今回のように面識がない相手に対して起こることは稀である。
昨年(令和6)のストーカー犯罪のうち、面識のない相手だったのはわずか8. 8%。
交際相手(元交際相手も含む)が37.1 %、知人友人が13.4%、勤務先職場関係が12.6%、配偶者(内縁、元配偶者も含む)が6.8%と、圧倒的に知っている人物だ。

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