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ここ数日、世間を騒がせた自民党の参議院議員、西田昌司氏が本日、5月9日、沖縄のひめゆりの塔を巡る発言の撤回と謝罪をしてしまった。
そもそも西田氏の選挙区は京都府であり、私がずっと応援している議員である。
自民党が野に下ったときには元税理士という経歴を活かし、小沢一郎氏や鳩山由紀夫氏のお金の問題を経理の矛盾などを突きつつ、舌鋒鋭く迫っていた。
散々追究したのち、「今日はこれくらいにしておきますけどね」とまるで吉本新喜劇のような話のしめ方をするのも痛快だった。
最近では、立憲の原口一博氏と並び、国会議員にしては珍しくコロナワクチンの問題も扱うという勇気ある姿勢を見せている。
そんな西田氏だが、5月3日の憲法記念日に沖縄で開かれた、憲法改正についてのシンポジウムの中での発言が波紋を呼んだ。
「琉球新報」と「沖縄タイムス」によって批判されたのだ。
その発言とは、数十年前にひめゆりの塔を訪れた時の印象で、「今はどうか知らないが、ひどい。説明のしぶりを見ていると、要するに日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆり部隊が死ぬことになった。そしてアメリカ軍が入ってきて沖縄が解放された。そういう文脈で書いている。歴史を書き換えられると、こういうことになっちゃう」
この「ひどい。歴史を書き換えられると、こういうことになっちゃう」の部分が切り取られ、5月6日に「琉球新報」と「沖縄タイムス」が報じ、「改憲の世論をつくるための恣意的で乱暴な歴史の見方」「歴史修正主義者だ」などと学者に批判させている。
これらの批判に対し、翌5月7日、西田氏は「私の意図とは無関係に切り取られた記事が誤解を生んで、非常に遺憾だ」「沖縄県民を傷つける意図はなかった。結果として傷ついた人がいるのであれば遺憾だ」と述べた。
そして発言の撤回はしないとも言っている。
5月7日、自身のユーチューブチャンネル、「西田昌司チャンネル」では沖縄の講演について詳しく語られていて、主催者は神道政治連盟沖縄県本部と沖縄県神社庁など。
主催者によれば、講演は完全なクローズドの状態でマスコミは入れていない。
しかし紛れ込んでいる可能性はあるとのこと。
そして西田氏はこの件についてマスコミの取材は一切受けていないのだそうだ。
おそらく紛れ込んでいた琉球新報や沖縄タイムスの記者が、ひそかに録音するなどし、西田氏の発言を切り取り、自分たちの都合の良いよう報じたのだろう。
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