Foomii(フーミー)

動物にタブーはない! 動物行動学から語る男と女

竹内久美子(動物行動学研究家 エッセイスト)

竹内久美子

左翼男のルーツは喉の色が青いトカゲ?
無料記事

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00193/2020033019000065050 //////////////////////////////////////////////////////////////// 動物にタブーはない! 動物行動学から語る男と女 https://foomii.com/00193 //////////////////////////////////////////////////////////////// 左翼の主張の中心をなすのは、「平等」である。 この一見、何ら反論の余地がないかのような、ポリティカル・コレクトネス(略称、ポリコレ。政治的に正しく、公正、中立であること)だが、人間も含めた動物の世界で平等ほど厄介なものはない。 平等で順位がないと、「犯罪」が多発することは、前回のマダラニワシドリで見てきた通りだ。 他の動物でもその原則に変わりはない。 それなのになぜ左翼、特に男は平等を声高に主張するのだろう。 私がみるところ、彼らの言う「平等」とは、どう考えても自分の元へも平等に女を与えよ、という意味である。 モテない自分の元へも女を回せ、と。 さらに左翼男の特徴として、互いに連携し、声が大きいことがあり、それらのしつこさによって、いろいろな組織を乗っ取るということである。 実を言うと、1982年に、京都大学理学部の日高敏隆先生(私の恩師である)とその弟子たちが尽力し、「日本動物行動学会」を設立したのだが、いつの間にか日本型リベラルの連中に乗っ取られてしまった。 日本型リベラルとは、共産主義が失敗に終わったことが判明した今でも、その思想にしがみつき、思想のためなら捏造、改竄、隠蔽、研究妨害もいとわないという人々。 日本型、と称せられるように日本に独特である。 政治の世界や文系の研究分野ではよく知られているが、理系分野にも存在するのである。 日本型リベラルは間違いなく左翼の一部である。 「日本動物行動学会」も日本型リベラルのしつこさ、学会内でやたら声が大きく、発言も活発で、互いに連携をとりあうという性質によって乗っ取られてしまったというわけなのだ。 こういう左翼男のモデル、あるいはルーツとなるような動物がいないものか、と探していたら、これだと思うものに行きついた。 それは、サイド・ブロッチド・リザードという、アメリカ、西海岸の半砂漠地帯に住むトカゲである。 彼らの一番の特徴は、その名が示す、体の脇に班紋があることではなく、オスの繁殖戦略が3つあり、それぞれをオス自身が体の色によってアピールするということだ。 オスの繁殖戦略が2種類という例は結構あるが、3種類というのはこれが初めての例だ。 オスには体が大きく、喉の色がオレンジのオス、体は普通だが、喉の色がブルーのオス、体が小さく、喉の色がイエローのオス、の3種類がいる。最後のオスは実はメスに擬態している。 オレンジは大きな縄張りを構え、メスも多数確保している、一夫多妻を実行するオス。 ブルーは縄張りを構えるものの大きくはなく、妻も一人。一夫一妻だ。 イエローはというと、縄張りを構えず、妻も確保しない、独身オスだ。 そうすると、オレンジはブルーに戦略的に勝っていると言える。妻を一人しか確保できないブルーに対し、複数確保しているからだ。 ブルーも一人も妻のいないイエローには勝っている。 しかしイエローは多数の妻がいてそれぞれのガードが甘い、オレンジの隙をつくことはできる。しかもメスに擬態しているので、ますますその戦略は有効となる。 こうして、オレンジ、ブルー、イエローはジャンケンのように循環する関係となり、年によってどれが優勢であるかの変動はあるものの、長い目でみれば、それぞれが栄枯盛衰を繰り返してきているし、これからもそうであろうと推測されているのである。 実は、3つの戦略は三つ巴ではあるものの、男性ホルモンの代表格である、テストステロンのレヴェルには違いがある。 高い順に、オレンジ、イエロー、ブルーだ。 よって魅力的なのもその順で、実はブルーのオスが最も魅力に欠けるというわけだ。 確かにオレンジオスはハレムを構えるし、イエローオスはメスのふりして間男をする(ジャニーズ系?)。どちらも華やかで面白みがある。 そしてブルーオスの一夫一妻はといえば、この中で一番地味で面白みに欠けるのではないだろうか。 ともあれ、私がはっとしたのは、ブルーのオスたちはイエローのオスたちに妻を寝取られないよう、互いに連携し、防衛しているということである。 一番魅力に欠け、面白みのない連中が連携により、自らの戦略がおかされないようにしている……。 あれっ、どこかで聞いたような話!? //////////////////////////////////////////////////////////////// 本ウェブマガジンに対するご意見、ご感想は、このメールアドレス宛に返信をお願いいたします。 //////////////////////////////////////////////////////////////// ■ ウェブマガジンの購読や課金に関するお問い合わせはこちら   info@foomii.com ■ 配信停止はこちらから:https://foomii.com/mypage/ ////////////////////////////////////////////////////////////////

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年4月19日に利用を開始した場合、2024年4月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年5月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、ドコモケータイ払い、auかんたん決済をご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

銀行振込では、振込先(弊社口座)は次の銀行になります。

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する