□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ベンジャミン・フルフォードの国内外 金融・経済・政治の裏事情レポート □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ◆ 今騒がれるユーロと米ドルの状況を正しく理解する為に ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ≪2011/10/03号 VOl.145≫ 【今後の世界】 スイスとドイツの銀行筋によると、ドイツ政府はユーロ崩壊の事態に備えて 既にユーロ導入の際に廃止されたドイツマルクの印刷を始めているという。 先週末にプロパガンダマスコミによりニュース報道されたギリシャへの新たな 救済案に関しては、今回提出された案が“米連銀がドルをユーロ支援のために 貸し出す”という内容であったために、とりあえずドイツの議会はギリシャ支援 自体には反対していない。しかし、『その支援の中身が、アメリカが印刷した 何の裏付けも信用もない紙切れでは何の意味も成さない』と同筋は語る。 また、米国CIA筋やロスチャイルド筋においても、米連銀自体の破産とアメリカ 国内における軍事クーデターへの秒読みも始まっている今、このアメリカ米連銀 によるギリシャ支援も最終的には無意味に終わるだろう、と同様の見解を示して いる。 こうした状況を踏まえて、現在 ドイツマルク、ノルウェー・クローネ、スイス・ フラン、中国人民元が、統一通貨ではないが各国の貿易収支を基準に調整を 行いつつ連動させる、というユーロ導入前に欧州経済共同体の一部加盟国に よって適用されていた欧州通貨制度(1979年~1999年まで維持された半固定為替 相場制のシステム)に似た形の体制を模索する動きが水面下で見られる。 しかし、その状況も相変わらず流動的だ。 企業プロパガンダ新聞やテレビニュースでしか情報を得ていない人たちが、現在 の国際金融全体の本当の状況が分からない理由は、経済学に関する勉強不足、 もしくは金融に関する勉強のし過ぎによるものだと思う。今騒がれているユーロ と米ドルの状況を正しく理解するためには、先ず実物経済に基づいた貿易収支を 見る必要がある。そこから見えてくるのは、慢性的な対外貿易赤字を持った国々… … …(記事全文5,318文字)
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