… … …(記事全文2,870文字)「火山と断層から見えた神社のはじまり」(蒲池明弘著・847円・双葉社)
「わかりやすい文章で日本の古代史がすんなり入ってくる。
なんとなく疑問に思っていたことがすっきりし、一気読みでした」〔読者カードより〕など、好評を得た単行本がついに文庫化!
境内の由緒書きよりもさらに遡った〝真の神社の起源〟を知りたい。著者は断層、火山、鉱物などに注目。たとえば諏訪大社上社前宮が中央構造線、糸静構造線の交点に位置する事実。
聖地誕生の謎は地中にあり! 神話も手掛かりに、真摯な取材と豊かな知見で解き明かした〝答え〟がこの1冊に。『聖地の条件 神社のはじまりと日本列島10万年史』を改題。
日本列島の近辺では、太平洋プレート、フィリピン海プレート、北アメリカプレート、ユーラシアプレートという4つのプレートがせめぎあっていて、その複雑で激しい地殻変動の結果が火山と地震にほかなりません。そして阿蘇山、霧島山、富士山など名だたる火山には歴史ある神社が鎮座しています。
阿蘇神社、霧島神社、富士山本宮浅間大社がそれです。
遥かな時代から人々は火山を神として崇める。その神がすさぶることのないように祈り続けたのです。梅原猛さんは「火山こそ最もおそろしい、そしてまた最も尊い神なのである」と『天
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