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中島孝志(作家・コンサルタント etc)

中島孝志

1.経済、投資、政治、経営、ビジネスを中心に、歴史やノンフィクションも広くカバーしています。
2.最新ベストセラー7割、ロングセラー2割、いち押しのユニークな本1割。
3.単なる書評ではありません。日本を代表する政治経済のインテリジェンス人脈をベースにテレビや新聞雑誌等では知り得ない「価値ある情報」を提供します。
4.月~金の平日深夜0時に更新します。
5.月間25冊・年間300冊。1冊当たり40円です。
6.経済分析、経営のヒント、仕事のヒント以上に、感動&元気をお届けします。

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 長くなりますよ。いつものことですけど。

 本書は、当時、朝日新聞記者だった下村みっちゃんのインタビューに応える形でまとめられた1冊です。もち、定価じゃ買えません。

 この本、探してたんです。1981年に出版されて、当時、持ってたんですけど、いつの間にか紛失してしまいました。

 幸之助さんを語ることが少なくありませんけど、大切なキーワードは「根源」という言葉なんです。もう1度、どんなことが書かれていたか、確認したくて探してたんです。



 何回かに分けて、下村さんはインタビューしてました、よくまあ、それだけ時間をとってくれたな、と不思議ですけど、幸之助さんは対談が好きなんですよ。
 
 対談てのは一方的な講義や講演と違いますからね。相手が奇妙な質問をしてくれたらかえってラッキー。想像もしたことないコースからボールが飛んでくるようなもので、回答してるうちに、「そうか、そんなこと考えてたんだ」「そうかそうなんだ」と自問自答して気づきが多いんです。

 私も仕事柄インタビューはよく受けます。たいてい電話取材にしてもらってますけど、そういうことが多いので必ず用意して臨みます。

 なにを用意するか? メモです。ICレコーダでもいいんですけど、あとで聴き直す時間なんてありませんからね。だから、メモ。「そんなこと考えてたんだ」と気づきをメモしておかないと、インタビューが終わったらすっかり忘れていますからね。

 会議とか雑談でも同じです。すぐメモします。そのためにレコーダーとメモ帳は必ずカバンに入れてます。

 さて、幸之助さんといいますと、「ダム経営論」「無税国家論」そして「新国土創成論」が知られています。

 「ダム経営」というのは1970年、いわゆる「証券不況」に襲われた時、前年、パナソニックでは幸之助さんが170社の販売会社と代理店の社長さんに熱海のニューフジヤホテルに集まってもらって、侃々諤々の大議論をやり合ったんです。

 つまり、パナソニック経営の危機だった時なんです。

 これを切り抜けて、翌年の「証券不況」の年、東芝が不況になり、あの土光敏夫さんが経団連から再建社長として送り込まれました。サンウェーブに山陽特殊製鋼が倒産した年です。

 証券会社では野村以外すべて赤字。山一証券が日銀特融を受けた年です。

 この会談のあと、いかに内部留保が大切か。いざというときは金融機関は融資なんかしてくれない。いざという時のためにふだんから少しずつ内部留保を溜めておかなければいけない。

 そう説いたんです。どこで? 全国行脚したんですよ。

 幸之助さんというと「経営の神様」というニックネームでも知られますが、そう呼ばれるようになったのはこの年からです。
 
 さて、「無税国家論」「新国土創成論」のうち、「新国土創成論」だけ少し補足しておきますと、私、これ、田中角栄さんの「国土創成論」のほうが早いかな、と思ってたんです。

 幸之助さんの場合は少し違うんですね。

 「2世紀ほどかけて日本列島の山々をならし、海を活用して30%の新たな有効可住国土を創成する」(6頁)
 「いま問題なのは食糧ですわ。すでに30%を輸入に頼ってますでしょ。いまはそれでいいけどね。5年10年したら、発展途上国が日本への食糧輸出をストップするかもしれない」(7頁)

 自給自足できるために農地を増やそう、というものなんです。しかも、ただ増やすだけでなく、そのために1つの国をつくらなくちゃ、というわけです。

 ここらへんのダイナミズムは角栄さんもよく似てますよ。あの人が政治家デビューする時の演説をよく覚えてます。

 新潟と群馬、長野間にある三国峠を切り開く。その土砂を佐渡島との間の埋め立てに使う。これで佐渡は陸続きになる、というダイナミックな提案でした。

 その後、大臣になり、首相になり、本格的に国土創成を展開しましたよね。

 ただし、三国峠を切り開いたら雪は降らなくなります。いま、このくらいダイナミックな政策を提案する政財界の人はいませんね。  
 
 さて、根源を語る、です。

 根源とはなにか? 宇宙根源の「根源」なのですね。「根のみなもと」のことです。
 
 宇宙ができた。そのときの根源がある。それを根源のチカラと考えるのが幸之助さんです。

 「この根源力のおかげで森羅万象が規則正しく動いているわけですから、その根源力を求めよう。根源力のもとでものを考えなあかん」(39頁)というわけです。

 「それで根源神社を作った。地鎮祭もみな根源さんの前でやった」(同)



 幸之助さんが神になってしまった。鈴鹿にある松下幸之助社です。



 実は、私、PHPという会社に勤務していた時、経営者のみなさんが来社されると、この根源社にご案内してたんです。あとは南禅寺のそばにある眞眞庵ですね。

 まあ、瞬間、見てもらうだけですから、「へえ、そんなもんか」で終わりだったかもしれません。
 しかし、幸之助は真剣でしたからね。自分でお札に「根源」という言葉を書く、そして神宮の内宮の60分の1の大きさでつくった小さな社に納める。その前に瞑想できる円座を用意しました。

 ホントにここで瞑想したましたからね。むちろん、パナソニックにもあります。

 「素直な心」になる。素直な心という場合、「とらわれず、こだわらず、かたよらず」「すべてを初期化してなにもない状態で考える」と私はとらえています。

 幸之助さんは大徳寺の立花大亀さんとしょっちゅうお茶を頂戴し、禅問答を楽しんでいましたからね。
 禅における「空」。その状態になれる禅堂みたいなものがあったらいいな、と考えていたんだと私は想像しています。

 宇宙根源のチカラというのは、私たち人間や動植物だけでなく、山川草木、大地、大海原まで、生きとし生けるものすべてが「大宇宙の法則」にしたがって動いているわけです。
 そのチカラに反するよりも順応して生きたほうが成功確率は増えるのではないか、ならば、素直にしたがおう、という気持ちがプラグマチストの幸之助さんにはあったと思います。

 幸之助さんにとって、「哲学」とは実際に生き方とか経営にも活用できるものでなければいけない、と考えていました。「実践経営哲学」という本がありますけど、「経営」がきっちり「実践」できる「哲学」でなければ価値はない、と考えていたはずです。

 そういう人でした。
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著者:中島孝志(作家・コンサルタント)
著者サイト:中島孝志のキーマンネットワーク
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