… … …(記事全文2,949文字)「国民は知らない「食料危機」と「財務省」の不適切な関係 前編」(鈴木宣弘・森永卓郎著・990円・講談社)
世界のどこかで有事、異常気象、天変地異が起きれば最初に飢えるのは日本、そして東京、大阪が壊滅する。気骨の農業学者と経済学者が命を懸けてこの国の危機を訴える。
アメリカの日本支配に加担する財務省、そしてその矛盾は「知ってはいけない農政の闇」となって私たちの生活を直撃し、この国を崩壊させる悪夢のシナリオが私たちの知らないところで進んでいる。
世界のどこかで有事、異常気象、天変地異が起きれば最初に飢えるのは日本、そして東京、大阪が壊滅する。
気骨の農業学者と経済学者が命を懸けてこの国の危機を訴える。
アメリカの日本支配に加担する財務省、そしてその矛盾は「知ってはいけない農政の闇」となって私たちの生活を直撃し、この国を崩壊させる悪夢のシナリオが私たちの知らないところで進んでいる。
徹底した規制緩和で、食料関連の市場規模はこの30年で1.5倍に膨らむ一方、食料自給率は38%まで低下。農家の総収入は13.5兆円から10.5兆円へと減少し、低賃金に、農業従事者の高齢化と慢性的な担い手不足もあいまって、〝農業消滅〟が現実のものになろうとしている。
人口増加による食料需要の増大や気候変動による生産量の減少で、世界的に食料価格が高騰し、輸出制限が懸念されるなか、日本は食の安全保障を確立することができるのか。農政の実態を明かし、私たちの未来を守るための展望を論じる。
日本の農家の平均年齢は22年時点で68.4歳だとか。これでは都内の開業医並みですね。
あと10年経てば、日本の農業農村が崩壊しかねないという事実を示しています。
「生産資材価格の高騰分を農産物の販売価格に転嫁できず、農家の崩壊スピードは加速しています」
たしかにコストに見合う価格で売れなければ、次世代に引き継ぐどころか、現状、いまの世代でも続けられませんよ。
「消費者は農家は大変だよね」といとも簡単に宣いますけど、もし輸出規制で海外から食料が入ってこなくなかったらどうなるか? 餓死する?
「いや、そんな時代になればほかの国が大変でしょ。わが国は世界一のお金持ちですから、ジャパンマネーにモノを言わせていくらでも買えますよ」
たしかにその通りです。ほかの国は売らざるをえない。売らなければ食べていけない。嫌々で
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)