… … …(記事全文3,575文字)「テレビの笑いを変えた男 横澤彪かく語りき 後編」(横澤彪著・1995円・扶桑社)
なんたって今は昔。16年前の本ですからね。
横澤さん、懐かしいなー。でも、昨日のことのように思い出します。
フジテレビ。それから吉本興業ですね。
「プロデューサーっていうのは土俵を作る仕事。土台を作る仕事」
横澤さん、「ママと遊ぼう!ピンポンパン」のプロデューサーやりながら、次のことを考えよう。ここで当ててやろう。そういう野心はぜんぜんなし。とにかく名前と同じで飄々としてるわけですよ。そういう仕事ぶりですし生き様なんですよね。
まことに等身大。背伸びしない、大物ぶらない、偉くみせない。というか、そう見えたら困る。嫌だ。恥ずかしい。横澤さんなりの美学なんだ、と思います。
プロデューサーとしては信じられないくらい遅咲きでした。40歳でようやくでしょ。
なぜか? 親分がいないからですよ。出世というのは親分子分の関係がモノをいいます。
たとえば。いま、大手企業をご覧ください。社長になってる人はたいてい会長の部下だった人です。なぜか? 会長が権力を温存したいから、子飼いのイエスマンを後任に据えるからです。
実力? まったく関係ありません。というより、実力のある人間を後任にはしません。寝首をかかれるからです。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)