… … …(記事全文3,166文字)「記憶がウソをつく! 後編」(養老孟司・古館伊知郎著・1429円・扶桑社)
数学の問題を解こうとしてみる。懸命に考えているとある瞬間、解けた。それから証明を書く。
「こうなるからこうだ。だからこうなってこうだ。ほら解けた!」
実際にはそんなことをやる前に解けているんです。
証明なんて後付け。「あ、わかった」というのが先に来るんです。
頭で忘れていても体ではちゃんと覚えているものです。
東京北区滝野川は生まれてから29年間過ごしたところ。古館さんは卒業した小学校の創立90周年記念に呼ばれた。
少し前、脳梗塞で倒れたおじの家が近所にある。見舞いに行こうと一人で歩いていた。
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