… … …(記事全文2,179文字)「“地形と気象"で解く!日本の都市 誕生の謎 歴史地形学への招待」(竹村公太郎著・1540円・ビジネス社)
桓武天皇、平清盛、源頼朝、武田信玄、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康・・・・・・。
土地を変化させ、快適な空間を造り、経済力の土台を築いた先人の叡智!
養老孟司氏激賞!
「技術者の視線が解き明かす、新しい日本通史。日本人のアイデンティティーの深層に迫る竹村史観」
東京(江戸)、京都、大阪、神戸、福岡、仙台、静岡、奈良、鎌倉、甲府――
街はどのようにつくられ、賑わったか!?
「私は広重の絵を美術品として見ていない。写真として見ている」
広重の「名所江戸百景」は江戸都市の誕生と繁栄を教えてくれますし、家康が関東制覇のために作った「小名木運河」、飲み水のための虎の門ダム、玉川上水など・・・日本の都市の原点を教えてくれます。
江戸は、平安から鎌倉時代にかけて秩父一族の豪族江戸氏によって開発されました。室町時代上杉定正がこの地を制し、家臣の太田道灌が江戸城を築造したことはよく知られています。応仁の乱からの戦国時代に関東一帯を制したのが北条氏です。1524年に上杉氏を追放し江戸城郭も支配。
1590年に家康が江戸城に入ったといっても、荒れ果てた砦にすぎません。家臣たちは激怒した、と伝わっています。秀吉による体のいい追放、幽閉ですよね。
ところが、当の家康は見方がかなり違います。ここは宝の山だ、と認識していました。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)