… … …(記事全文1,945文字)「怖すぎる仏教 前編」(平野純著・1650円・楽工社)
「セックスは不浄」というブッダの教えとは逆に、なぜ日本では、仏教が広まるにつれ、自由な性愛文化がますます花開いていったのか?
仏教が輸入された6世紀以来の歴史を振り返り、その謎をつぶさに解き明かす。
「怖い仏教」に続く力作です。
仏陀のもとで修行している僧は、パーリ語初期仏教の頃の俗語では「乞う人」を意味する「比丘」と呼ばれていました。
自ら生産に携わらず、乞食、托鉢をして歩くことを指すそうです。僧の主力は男性でしたが、女性の僧は語尾に「女性形」の「ニー」を付けて「比丘尼」と呼ばれます。
安藤広重=歌川広重の名書「江戸百景」の中に「比丘尼橋雪中」という作品があります。安政5年1858年。明治維新による徳川幕府瓦解を10年後に控えた幕末に発表されたものです。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)