… … …(記事全文4,652文字)「正司歌江の地獄極楽かみひとえ」(正司歌江著・1980円・NHK出版)
「女芸人」としての道を切り開いた「かしまし娘」。
その一員である正司歌江さんの自伝です。
昭和の時代を彩る女芸人、トリオ漫才の中心人物。女漫才の草分け。
妹は照江さんと花江さん。3人でかしまし娘を結成。1956年から本格的活動開始。
その漫才スタイルは、流行歌や社会問題、芸能界のネタなどを取り入れたユニークなコンテンツでした。
とにかく明るい。花のある芸でしたね。当時の日本の漫才界に新風を吹き込んだ芸人でした。三味線、ギターを弾きながら歌うテーマソングはとくに人気。今なお多くの人々の記憶に残っています。
たしかに・・・。
かしまし娘・・・ご存知でしょうか? 昭和20-30年代に生まれた方ならわかるかもしれません。
それ以降となると、なにそれ、だれそれ、となるでしょうね。
私、中学生の時、はじめてギターを手にしたんですけど、最初にやったのが「♪禁じられた遊び」とか「♪結婚しようよ」ではなく・・・かしまし娘のテーマソングでした。
♪うちら陽気なかしまし娘・・・というあれです。あまり熱心に歌ってましたから家族が呆れてましたね。
彼女たちの本はないかとリサーチ・・・ありませんね。CDとかDVDはあります。やはり芸人世界では伝説、レジェンドですからね。さすがにありました。けど、単行本となるとありません。評伝もない。あれだけの芸人なのに・・・。生存中に、私がインタビューして書いておけばよかったですよ。あとの祭り。
けど、長女でリーダーの歌江さんの本がありました。それがこれ、というわけです。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)