Foomii(フーミー)

ほぼ毎日配信!年3000冊読破の読書王・中島孝志の読む!見る!通勤快読宅配便

中島孝志(作家・コンサルタント etc)

中島孝志

「遺言 絶望の日本を生き抜くために 後編」(森永卓郎・岸博幸著・1540円・宝島社)

 「遺言 絶望の日本を生き抜くために 後編」(森永卓郎・岸博幸著・1540円・宝島社)

岸さんは、報道からバラエティまで、なんにでも登場する幅の広さが持ち味で、飄々としたスタイルは普段着の評論家ぽくていいと思います。

小泉政権下で経済財政政策担当・郵政民営化担当大臣をしてた竹中平蔵さん。彼の政務秘書官=就任時の肩書は補佐官をされていました。


「組織を離れてフリーになるとマーケットの荒波に飲み込まれます。いい時はいいけど、いざ、仕事がなくなると大変」と2人とも納得。

宮仕えの辛さもあるでしょうけど、親方日の丸。親方大企業。寄らば大樹の陰、とはよく言ったもので、不況になればなるほど「喰いっばぐれ」のない仕事ほどありがたく思えるものはありません。

私のように、ランチを選ぶより気軽に転職・独立するバカもいるにはいるでしょうが、少ないでしょうね。

こんな乱暴なことができたのもひとえに家族が健康だったからこそだと思います。病気とかなんだとか大変なことを抱えていれば転職に二の足を縫むでしょうし、まして独立なんて無理でしょうね。

この2人、一人は大学に職を得た岸さん。もう一人は森永さんですが、なんと出向先であまりの薄給で食べていけない。奥さんに助けてもらったとか。子供も生まれて、上司に相談して食べていける転職先を紹介してもらったとか。

それでも、厄介な病気にはならないでいたからこそできたことですよ。

いま、薬代が毎月20万円。ほかに保険適用外の治療に100万円・・・薄給時代に襲われたら病気は病気でも「金欠病」で死んでしまいます。

さて、GDPが600兆円の国。企業の内部留保は550兆円。金融機関を除く民間企業の現預金が330兆円。一方、働く人の平均年収は460万円と米国の半分。企業は裕福、家計は貧乏。これがわが国の現実というか実態です。

… … …(記事全文3,132文字)
  • この記事には続きがあります。全てをお読みになるには、購読が必要です。

    購読中の読者はこちらからログインすると全文表示されます。

    ログインする
  • 価格:152円(税込)

    このウェブマガジンはバックナンバーを販売していません。
    読みたい場合は定期購読を開始してください。

    定期購読する

今月発行済みのマガジン

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年10月19日に利用を開始した場合、2024年10月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年11月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する