… … …(記事全文2,875文字)「遺言 絶望の日本を生き抜くために 前編」(森永卓郎・岸博幸著・1540円・宝島社)
霞が関での宮仕え、退職してから経済評論家や学者としての活動のさなか、がんが判明、余命宣告……
そんな森永卓郎さん、岸博幸さんによる日本社会へのメッセージ。
死と向き合うことでどう人生観や生き方が変わったのか。
「霞が関を去った理由」「がん治療」「ザイム真理教」「失われた30年と経済産業省」「原発」「防衛政策」「対米従属」「小泉構造改革」「今の株式市場はバブルか?」など、多岐のテーマで語る本音トークが満載の一冊・・・とのことです。
2人ともお互いにガンで余命宣告を受けたことは報道で知っていたそうですが、「余命期間」がかなり違います。
森永さんは4カ月。ですから、「1カ月以内に死んでもいいタイムスケジュールで動いている」とのこと。一方、岸さんは余命10年。
「余命10年」といわれたらどうでしょう? 20代と60歳ではぜんぜん受け止め方も違うと思いますが、40-50歳でも、10年といったら災害、事故、ほかにもいろいろあるからなー、と感じるのでは? 若い人はショックでしょうが、10年の間に医学の進歩もありますからね。
「4カ月」とはぜんぜん違うと思います。
同じランナーでも短距離走と長距離走では走り方が全然違う、と森永さん。森永さんはフルスピードで走ることだけを考えゴールまで息をせず一気に走り抜ける。
一方、岸さんは長距離走ランナー。いかに上手に息継ぎをして体力を長持ちさせるかが勝負だとか。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)