… … …(記事全文2,025文字)「あなたの知らない「仏教」入門 後編」(正木晃著・1980円・春秋社)
建武の中興の時代、1335年、大徳寺が領地の荘園から年貢を送らせるにあたり、 通常の銅銭ではなく、為替で送らせる旨を記した文書が残っています。
銅銭より為替のほうが便利です。というよりも、物騒な時代ですから安全です。
当時、すでに経済はかなり進んだシステムになっていたことがわかります。
為替取引を行う専門業者は14世紀には登場していました。「替銭屋」と呼ばれ、女性が多かったそうです。
なぜでしょうか・・・。少なからぬ数が尼僧でした。もっともまじめに仏道修行をしている女性たちではありません。ほとんどが僧侶の妻であったり愛人であったり・・・夫婦そろって金融ビジネスにせっせと励んでいた、というわけです。
妻帯してはならない・・・はずですが、平安末期から8割方が妻帯していました。残りは同性愛者。LGBTQです。
かといって、妻や愛人を僧院に住まわせるわけにはいかず、すぐ近くに別宅を用意するしかあ
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)