… … …(記事全文3,751文字)「関西フォークがやって来た! 五つの赤い風船の時代」(なぎら健壱著・990円・筑摩書房)
1960年代、社会に抗う歌を発表した「関西フォーク」。西岡たかし、高田渡、フォークルらの足跡を辿り、関西のアングラ史を探る。解説 タブレット純。
タブレット純さん、ご存知でしょうか? 彼というべきでしょうか、もともとマヒナスターズに所属してただけあって、ムード歌謡サイコーです。
ステージでは語りも弾き語りもいけます。
さて、1960年代、商業主義的だったフォーク・ソングに強烈なNOを突きつけ、社会の理不尽に抗う歌を発表した「関西フォーク」。
「五つの赤い風船」リーダー西岡たかしさんへのインタビューをもとに、関西フォークの歴史をたどる。高田渡さん、ザ・フォーク・クルセダーズ、吉田拓郎さんとの接点を視野にいれ、大阪・京都で“1968年”に奇跡的な輝きを放ったアングラ・フォークの魅力を語る・・・とか。
以前取り上げた「プカプカ 西岡恭蔵伝」(中部博著・1980円・小学館)・・・若き日のなぎら健一は大阪に来たとき、「そちらで歌わせてもらえますか?」と電話をしたことがあるらしい。大阪フォークのメッカは「ディラン」と勝手に思い込んで乗り込んだが、店に入ると、うさん臭いのがゴロゴロ。とても簡単に歌える雰囲気ではない。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)