… … …(記事全文3,820文字)「医者が「言わない」こと 前編」(近藤誠著・1430円・毎日新聞出版)
注意! 健診・問診前に、必ず読んでください。まじめに聞く人ほど早死にします。
医療業界を恐れない医師からの警鐘66!
「病気」は医者がつくりだす!
「なぜ医師は、健康診断や人間ドックを受けないのか」
編集者のこんな疑問が、本書刊行の発端になりました。
彼が言うには、何人もの高名な医師たちと書籍を作ってきたけど、だれも人間ドックを受けていないし、これからも受けない、と語ったと(ちなみに、僕もそうです)。
それで彼が思ったのは、医師たちは「肝腎なことを知っているのに、一般の人たちに言わないのではないか」と。
結論を言えば、そのとおりです。人びとは検査や治療に関し、いろいろな重要事実を医師たちから教えてもらえずにいます。
そもそも欧米には、職場での健康診断(健診)や人間ドックが存在しない、ということをご存じですか? (「はじめに」より)
2020年の国民死亡原因は1位ががん。第2位が心筋梗塞などの心疾患、第3位が老衰です。その後、脳梗塞などの脳血管疾患・脳卒中、肺炎と続きます。
「教職員定期検診100%受診」と大きく赤字で書かれたビラが院内各所に貼り出された。未受診者は直続上司が呼び出し。狙われたのは近藤先生。
病院執行部が検診効果を信じていたから勧めていたわけではなく、監督官庁=厚労省の指示に従っただけ。
毎年、役人が病院に来てリストをチェック。受診率100%にしろ、と求められるのだとか。
普段偉そうにしてる教授たちも監督権限を振りかざす役人相手には逆らえない。
「未受診の近藤をなんとかしろ!」
「検診不要説」を唱えていただけに目の敵。執行部としても、著者だけに圧力をかけるわけにもいかないので、教職員全員に受診の号令をかけたようです。
「検診が有効と証明されたなら喜んで受けます。そういう論文やデータを示してください、と役人に伝えてください」
なんと定年の1年前にもやってきた。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)