… … …(記事全文2,477文字)「霊界問答 後編」(丹波哲郎著・1430円・中央アート出版社)
あの世には時間があるのか?
霊界とは北極点にいるようなもので、一日中昼なんです。霊界における1日とは時間の計算がとても難しい。
インド神話には、ヤマという名前を持つ人が人間界で初めて死んだ人だと書いてあります。死後の世界を最初に発見したわけです。牢名主のような立場から後から続いてやってきた死者たちに睨みをきかせるようになっていきます。
この神話が中国に渡ると「閻魔大王」という形で広まります。
実は、地獄の裁判官は閻魔大王を含めて10人いるんです。死者は次々と裁判官たちの間を通過しなければなりません。閻魔は5番目の裁判官でしたが、どういうわけか。この5番目だけが日本で知られるようになりました。他の裁判官たちは忘れ去られてしまったのです。
誰がどこに行くのか、全て人間界で行ってきた生き様で決まっていて、閻魔大王に決められるわけではありません。到着した時点で、各自の人間界での所業全てが「霊のスクリーン」に映し出され隠しごとはまったくできません。「浄玻璃鏡」というヤツですね。いかなるカネもコネも通用しない「閻魔帳」のことです。
地獄にも比較的緩いものがあり、それは等活地獄と呼ばれています。その他の地獄の苦しみと比べれば最も少ないことになっています。
そこでの寿命は人間世界の50年を1日として500年。それが四天王の世界の寿命で、この全体が等活地獄の1日に相当します。その計算で500年が地獄に落ちたものの寿命となります。
つまり50年×365日×500年×365日×500。
人間世界に換算すると1兆6600億年となります。もっとも苦しみの少ない人でもこれです。罪深い人間ともなると天文学的数字になってしまうのでは・・・。
前世の記憶を持っている人、いない人がいます?
前世の記憶がない。人間界において不都合なことが多いからでは、と理解することもできます。
何も知らないで生まれてきて、自分の背負ってきたカルマを逐次解消していく方が、最初から前世がわかっていてカルマを解消しようとするより、目的を達成しやすいのではないでしょうか?
私はある霊能者から前世で息子と約束してきたらしいのですが、どうしても思い出せません。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)