かつて谷川徹三先生や永井了吉先生らが鼎談した時に、「ニッポン人の哲学は3が基本」という話を読んだことがある。湯川秀樹博士も賛同するはずだとかいう話で、そんなもんかなあと思っていた。
だが歳とって来ると、そうかもしれないなあから、それしかないなと思うようになってきた。基本は3なのである。父親と母親から子が生まれるのも3、父と子と精霊とも三位一体で3、天地人も3、錬金術も硫黄、水銀、塩の3元素で3、バックミンスター・フラー博士のアトムは正四面体だが、三角形が4面あるので、3だ。
点々と散在させても、どんな数多くしても、三角形の集合になってしまう。つまり3の関係に集約される。ニッポンの文学は三角関係だと、確か吉本隆明から聴いたことがあるが、二者関係だと話は展開しないのも事実だ。
先の永井了吉先生は橋の構造の大家で、全ての構造物は斜めにかまさないと弱い、四角形の構造では斜めに力を強いるとぐしゃっとなってしまい、三角形状にかましを入れると壊れないという。
ニッポン国家も米国のポチだけではだめで、米中のかまし的な役割をせざるをえず、先進国と発展途上国の間のかまし役も担わないとまずい。政治は三権分立に構成されている。
ウチュウジンと地球人のかまし役にニッポンジンがなれるかどうかは今後の課題かもしれないなあ?
本ウェブマガジンに対するご意見、ご感想は、このメールアドレス宛てにお送りください。
配信記事は、マイページから閲覧、再送することができます。
マイページ:https://foomii.com/mypage/
【ディスクレーマー】
ウェブマガジンは法律上の著作物であり、著作権法によって保護されています。
本著作物を無断で使用すること(複写、複製、転載、再販売など)は法律上禁じられています。
■ サービスの利用方法や購読料の請求に関するお問い合わせはこちら
https://letter.foomii.com/forms/contact/
■ よくあるご質問(ヘルプ)
https://foomii.com/information/help
■ 配信停止はこちらから:https://foomii.com/mypage/