… … …(記事全文2,617文字)「浪花のラスト・ショー: 女映画館主奮戦一代 前編」(杉藤靖美著・1760円・恒文社21)
元活動弁士の映画館主の娘として生まれ、劇場を揺りかごに育ち、父亡き後は夫とともに映画興行に情熱を傾けてきた人生。その間に出会った、多くの俳優や映画人とのエピソードを交えつつ、館主の立場から映画を語る。
「残された映画館をどうやって守っていこうか悩みに悩んでいました。数こそ往時の半分以下。が、まだ6館も残っている。興行界は一歩足を踏み入れたらよほどのことはないとやめない。だから高齢化の一途をたどっているのです」
「そもそも一風変わった人が多い。典型的なのが映写技師。性格は几帳面。映写室には塵一つ残っていない。什器備品もきちっと整頓。ピカピカ。部外者の立ち入りを極端に嫌い、社長とて遠慮するほど。けど映画に注ぐ愛情は一番熱い」
イタリア映画『ニュー・シネマ・パラダイス』は1989年作品。映画館を舞台にした、ジュデッペ・トルナトーレ監督の自伝的作品です。
シチリアの小さな映画館。幼いサルバトーレは映画を愛してやまない映画技師、アルフレード




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