… … …(記事全文2,978文字)「慟哭の冠 前編」(久保田かずのぶ著・1760円・KADOKAWA)
M-1チャンピオン史上最も泥にまみれた男、禁断の自白。
大阪時代は賞レースを総なめにするも仕事は増えず、東京進出後もM-1準決勝で9回敗退するなど苦汁をなめ続けた。その間に妻は家を出ていき生活はどん底に……。
泥まみれのM-1ラストイヤーで栄冠をつかんだ男の、魂の咆哮。
誰かがM-1はスポーツだと言った
ふざけるな。殺し合いのデスマッチだろ
誰かがM-1は夢しかないと言った
ふざけるな。頂点より下は無名の墓場だわ
誰かがM-1は練習量だと言った
ふざけるな。死ぬ手前の致死量だよ
これで終わりなんだよ
最後の大会で最後の舞台かもしれないんだよ
今年最後……。M-1は芸歴上、今年で終わり
首つりの紐に手をかけないといけないのか
まだ死にたくねえ
生かしてくれ。決勝に行かしてくれ
【目次】
chapter1 お笑いに勝ち負けはある
chapter2 Welcome to hel l Tokyo
chapter3 エイエンなんてあるわけない
chapter4 慟哭の冠
chapter5 思い立ったが吉日
実は大好きな大好きな「推し」なんです。
「ダメだったこととか無理だったことがあって、一つのドアが閉まる。神様は平等に別のドアを開いてくれていると聞いたことがある。閉まったドアはいつまでも残念そうに見つめていると自分のために開いているドアが目に入らないということがよくある」



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