… … …(記事全文3,409文字)『カラー新版 人名の世界地図 後編』(21世紀研究会著・1595円・文芸春秋)
1950年頃まで、フランスではキリスト教の聖人名や伝統的な名前が当たり前で、それ以外はありえない、というレベルでした。
スペイン、デンマーク、ハンガリー、ギリシャ、チェコ、そしてロシアなど、信仰が厚く教会の影響が大きい国では、教会が保管している名前リストから選ぶことが今日でも行われています。
たとえば、ラテン語で「パウロ」とは「小柄な人」を意味します。キリスト教徒なら誰でも知っている「パウロの回心の物語」。大伝道者となってキリスト教布教に大きく貢献し、最期は皇帝ネロに迫害されてローマで殉教しています。
もともとはイエスの弟子たちを逮捕する旅に出ていたのですが、突然、天からの光によって・・・。
「サウロ、あなたはなぜ私をとらえようとするのですか?」



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