… … …(記事全文2,910文字)「団地のふたり」(藤野千夜著・693円・双葉社)
イラストレーターしながら、今はネットで不用品を売って生計を立てている「なっちゃん」こと奈津子。大学の非常勤講師を掛け持ちしながら生活する「ノエチ」こと野枝。
そんな幼なじみ2人は50歳を迎え、ともに独身。生家の築古団地で暮らしています。
奈津子の部屋で手料理を一緒に食べ、時にはささいなことでケンカもする。高齢のご近所さんのために2人で一肌脱ぐことだってある。
平凡な日々の中にあるちいさな幸せや、心地よい距離感の友情をほっこりと優しく描いた物語。解説はいつもの原田ひ香さん。
昭和30年代半ばにたった団地は築60年。古いデザインなので、棟と棟との間はゆったり広く、花壇や住人用の菜園スペースも広い。小さいながらも集会所もあるし、公園だって2つ、駐車場もそこそこ。団地脇の商店街を通り抜ければすぐに私鉄駅。
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