… … …(記事全文2,451文字)「〈幕府〉の発見 武家政権の常識を問う」(関幸彦著・1870円・講談社)
「幕府」とはそもそも何か――。
中国の文献に現れる「幕府」という語が、日本で「武家政権」を示す概念用語として使われるようになったのは、江戸時代後期。
では、なぜ織田信長や豊臣秀吉の政権は「幕府」と呼ばず、鎌倉・室町・江戸の3つのみを幕府と呼ぶのか。
ここに700年にわたって権力の座にあった「武士」の本質と、その歴史理解に苦慮してきた近代の歴史家たちの格闘の跡が見て取れる、と著者はいいます。
購読するとすべてのコメントが読み放題!
購読申込はこちら
購読中の方は、こちらからログイン