… … …(記事全文3,139文字)「占領下の日本 カラーフィルム写真集 前編」(衣川太一著・編集・3080円・草思社)
<目次内容>
占領下の日本(マッカーサーの五つ星キャディラック、桜田門前の軍事パレード等)/焼け跡(瓦礫越しの国会議事堂、空から見た広島爆心地等)/武装解除(熊本の飛行場で爆破される陸軍爆撃機等)/闇市(新橋マーケット、池袋東口闇市等)/食(進駐軍向けの宴会風景、市場で売っている魚や食品等)/映画(「素晴らしき日曜日」ポスター、東宝撮影所風景)帝劇コミック・オペラ(越路吹雪、額縁ショウ等)/乗り物(横浜市電、木炭車等)/街と人びと(着物姿、赤ちゃん、銀座・新宿の盛り場で等)など
序 都築響一、コラム 武田寿恵(帝劇ミュージカル)、石榑督和(闇市・マーケット)
空は青く、町は色彩にあふれていた――後世のわれわれが見たことのないカラー写真で記録された終戦直後の風景、建物、人物、乗り物、洋服、食べ物など。
これまでモノクロ写真でしか知らない、貧しい時代として刷り込まれてきた風景とはまったく違うイメージがそこにある。
進駐軍の米軍人たちによって個人的に撮影され、本国に持ち帰った膨大なフィルムが残されていた。
コダクローム(コダック社製)のフィルムに定着された日本はまた別の顔を見せている。
当時、日本人には入手が難しかった高性能のカラーフィルムによる鮮やかな画像だ。
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