… … …(記事全文2,266文字)「浜木綿子 楽しく波瀾万丈 後編」 (小玉祥子著・2530円・JTBパブリッシング)
1988年。帝国劇場で主演したのが宮尾登美子原作『陽暉楼』です。
土佐の遊郭「陽暉楼」を舞台に、貧しさから芸妓となりやがて踊りの名手として名を馳せた主人公桃若。
桃若のライバル胡遊を主役として浜木綿子さんが演じます。明るく要領がいい。
桃若は真面目で一途と対照的な性格。だから仲良しだった。
桃若は旦那を持ちながら銀行頭取の息子と恋仲になって子供を産む。その事実を知らされた旦那は桃若と別れて胡遊と一緒になる。そして子供を引き取りたいと言い出したあたりから対立が始まります。
静と動という真逆のキャラクター。そこに土佐女の気性の激しさ。押したり引いたりは『芝櫻』と似ているようで違います。
浜木綿子さんが当たり役とする舞台は『人生は、ガタゴト列車に乗って……』でしょうか。
1983年より「人生は、ガタゴト列車に乗って…」のタイトルで主演し、初演以来200回以上の上演回数を誇る代表作。
作家井上ひさしの実母井上マスが筆をとった同名エッセイを原作に舞台化。波乱万丈の半生
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