… … …(記事全文3,403文字)「野沢尚のミステリードラマは眠らない 後編」(野沢尚著・642円・実業之日本社)
著者はテレビドラマの脚本で高い評価を受ける一方、推理小説にも幅を広げた。北野武の映画監督デビュー作の脚本を手掛けたことでも知られています。
ゴールデンタイム、プライムタイムのドラマでは主役は大概決まっているようです。
現実的に考えても、まずは売れっ子俳優のスケジュールを押さえる。たとえば、いまなら綾瀬はるかさんが決まってから、ドラマの脚本家を押さえる。こういう順序です。
『眠れる森』(98年・フジテレビ)の場合、「木村拓哉君と中山美穂さん主演」が最初にあって、その後、「ミステリーを」ということだったそうです。
「この脚本の前に『青い鳥』(97年・TBS)を書いていたこともあって、何かいい題名はないか、と子供の本棚を眺めると、『眠れる森の美女』が目が止まった。森とは頭の中、脳。記憶が眠っている場所」
眠っている記憶とは何だろう? 過去のトラウマ? トラウマに引きずられていく女の
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