… … …(記事全文2,716文字)「日本人拉致 前編」(蓮池薫著・1034円・岩波書店)
突如自由を奪われ、独裁体制下で生きた二四年。北朝鮮からの「帰国」を後押ししたのは、現地に暮らすある人の言葉だった――。私はなぜ拉致されたのか。「マインドコントロール」「革命教育」の現実は。国家に生を翻弄された当事者自らが未解決事件の本質をえがく。重層的な人権問題として拉致を捉えなおす決定版。
目 次
はじめに――ある人の言葉
選択肢のなかった日々
何のために二四年間を奪われたのか
Ⅰ 問題は決して「解決済み」ではない
1 「八人死亡」は事実か
二〇年の時を経て
「遭難救出」から「拉致」へ
当局へのダメージ軽減――二つの策略
筋書きどおりに動かせる人物を
指導部は何を見誤ったか
2 変遷する説明――横田めぐみさんをめぐって
他人の遺骨だった
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